くろたかの目指せ!中小企業診断士

独学で中小企業診断士を目指す中年のブログです。まあ、モチベーションを維持して頑張ります。

うーん、その優しさは本当か?

くろたかです。
今日は、少し悩みました。


ソフトのリーダーから相談があったのです。
このブログでも何度か取り上げた新人のY君がどうも研修に集中できていないというのです。
リーダーには、彼の事情は話してあります。
その上で仲間として受け入れていることは、依然も書いた通り。
しかしある意味リーダーが気を使いすぎている部分もあるのです。
確かに彼の事情を知っている分心配なのは分かります。


リーダー「所長Y君ですが、見ているとどうしても集中力に欠けます」
くろたか「そうか・・・」
リーダー「調べたんですが、Y君のような人は視野が広く周りがとても気になる傾向にあるようです。本人も確かにそうだと言っています。」
くろたか「そうか、それは仕方ないのかもしれないな。」
リーダー「そこで彼の席の周りにパーテーションを立てるわけには行かないでしょうか」
くろたか「ん?壁に囲まれて研修をするというのか」
リーダー「最初だけです、彼もそれを望んでいますし、最初からつまずいたら・・・」


優しい男です、引き受けたからには自分が一人前にする、そんな気概がこのリーダーにはあります、いやそれを知っているからこそ彼を託したのです。
言ってることは常識外れです、一目見てそんなの変ですよね。
でも彼のことを思えばこそです、少し考えました。
そして私はこういいました。
くろたか「いいか、彼は確かに軽度の障害を持っているのかもしれない。でもな、それは誰の目にも見えるものではない、ましてや皆に公表することを彼が望んでいる訳でもない。結論から言うとある程度の気遣いは管理者としてはするが特別扱いはしない。」
見る見るうちに顔が硬直していきます。
リーダー「でも、仕方ないじゃないですか。そういう人なんだから不利な部分があるんなら無くしてやれば良いじゃないですか」
くろたか「俺はそうは思わない。良いか、彼は履歴書にそれを書くわけでもなく、公式の面談等で社に言うでもなく、自分は普通だと言って入ってきたんだ」
リーダー「でも・・・」
くろたか「俺は、彼が可哀そうだから採用したんじゃない。彼なら設計者として通用すると思ったから採用したんだ。君の言ってることは、優しさなのか?そりゃあ、そうすれば彼は集中しやすいかもしれない。でも周りは彼をどう見る?なんであんなことしてるんだって思わないか?」
リーダー「それは・・・」
くろたか「それを見たうちの所員が一人でも心無いことを言わないか?それを彼は望むのか?俺は思うよ、君が先輩として彼に言うことは、よしよしそうなる様にしようなって言うのではない。特別扱いはしないけどそれで我慢できるか?と聞くことではないのか?限界なら言ってくれ、勿論対応する。でもな、それは今後の彼の可能性を狭くすることにもなるんだぞ。」
リーダー「所長の言うことは、正論ですけど彼は普通の人では」
この考えは、意見が分かれることでしょうが私は違うと思いました。
くろたか「でも彼が生きていくと決めた環境は普通の社会だ、彼が決めて入った会社も普通の会社だ。俺は頑張る彼をフォローはする、でも特別扱いはしない。分かるか?」


リーダー「所長は優しいのか厳しいのか良く分かりません」
くろたか「そうか、ダメなら僕が彼に説明する。彼は理解してくれると思うけどね。彼は自分で望んで一般の訓練学校を出ているのだから」


結局、そのままで行くことになりました。
でもそれで良かったと思います。
でも少し悩みました、リーダーが真剣に彼のことを考えてそのことを訴えてきたからです。


私は、彼と接しながら決めたんです。ある時は人生の大先輩として、ある時は彼の親父のように彼がもう少し先に進めるように接しようと。
障がいをダメなものだと諦めず、個性だと思えば、それはこうしなさいああしたらいいよと日々向上するように教えるべきです。
それが不利だと言うならそうかもしれない。
でも皆それぞれの事情をもって仕事をしている、無理はさせないが、最初から障害があるのだからという視点で物事を判断してやりたくない。
決して自分から壁を自分から作らない、そして限界はちゃんと見極めてフォローもする、それが彼を認めるということではないでしょうか。
日報には、彼の今日の感想があります。
「今日は予定のところまで出来なかった、明日は頑張ります」
リーダーの所見にはこう書いてありました。
「急いでやることが目的じゃない、身に付けて一つづつ自分のものにすることが目的だ」


うん、それでいい。
遅れても間に合わなくても諦めず、真っすぐに行けば彼は絶対にゴールに辿り着ける。
それが彼の一番の武器なのだから。




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