くろたかの目指せ!中小企業診断士

独学で中小企業診断士を目指す中年のブログです。まあ、モチベーションを維持して頑張ります。

うーん、今日は不合格

くろたかです。
仕事中に携帯がなりました。
見覚えのない番号です。
以前大学でお話した就職員の方でした。
元教授の方で現在は、ボランティアで学生の面談指導や就職の指導をしているようです。
とても大人しい学生なのですが、会ってみませんか?
実はその方も一度も会ったことがないようです。
他の方からの引継ぎ資料には、コミュニケーション能力に難と書かれているようです。
超売り手市場の本年、喉から手が出るほど欲しい工学部の学生。
早速伺いました、就職アドバイスの部屋の奥に彼はいました。
一目見ただけで分かる内気な感じ。
初めましてと話しかけた瞬間思いました、これはダメだと。
喋ろうとすると目がキョロキョロ、言葉が全く出てこない。
恐らく発達障害なのではないかと思いました。
30分ほど緊張をときほぐすために喋りました、彼から聞いた言葉は蚊の鳴くような声でたった一言。
「設計がしたいんで・・・(聞き取れない)」
ひきつった笑顔、出てこない言葉、焦れば焦るほど変な間が広がります。
先生から「もうくろたかさんそれくらいで・・・」


唯一ノートに書いてくれた彼の名前だけが彼からのちゃんとした情報でした。
くろたか「〇〇さん、30分ほど勝手にしゃべらせてもらったけど、その間君はずっとしゃべるようで頭を抱え、目をキョロキョロさせ、蚊の鳴くような声でぼそっと喋った言葉すら僕には聞き取れなかった」


顔を真っ赤にしたその子は目を合わせられません。
くろたか「うちには、君みたいな子がいるよ。会話はほとんど出来ない。その子はとても苦労している、確認が出来ないから勘違いが多いんだ。」
黙って聞いています。
くろたか「でもうちでは首にならない、責任をもって取った社員だからね、でも彼が幸せかというとそれは違うと思うんだ」
ようやく目を見ました。
くろたか「良いか、仕事ってずっとするんだよ。だからよく考えろ、何かしたいのか、設計って大学で習っただけだろ、本当にそれをずっとしたいのかな、それって今が一番選択肢がある時期だからね」
また目を伏せました。
くろたか「僕も試験するから言うけど、今の状態でうちの試験を受けたら絶対に合格しない、それに今のままならどこの会社を受けても絶対に受からないと思うよ」
耳まで真っ赤です。
くろたか「時間を掛けても良い、何がしたいのか、字で書いても良い、自分がどんな人なのか、何か強みで、どんなことなら胸を張れるのかを考えるんだ」
くろたか「そして考えて、最後に残ったのが設計なら、ここに連絡しなさい」
会社の名刺を渡しました。
くろたか「受かるかどうかは分からないし、特別扱いなんて絶対にしないけど、どうしたら受かりやすいか位は教えてあげるよ、何度来ても構わない、その代わり条件は、君が誰が何と言おうと必ず設計を仕事にしたいと思うならだ」
少しだけ目を合わした彼は、深々と礼をしました。
くろたか「よく考えてね、もっと自分の良いところを相手に伝える練習もして」
蚊の鳴くような声で有難うございましたと帰る彼。
先生「あそこまで酷いとは、緊張しているのでしょうけどね。ああいう人を黙って大学に入れ、何の改善もしないまま卒業させるのが今の大学の闇です」
闇か・・・簡単な言葉だ。その人には人生そのものなのに。
俺たちは、そういう人たちと何十年も仕事を続けて行くのに。




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